効率厨の自炊 ~初心者のためのお料理攻略コース(ライス編)~
これは「これから自炊するぞ」という人のための案内記事です。
とくに、ゲームを攻略本を読んでクリアするのが好きな人向けの自炊攻略記事です。
目標地点は「生活コストを減らし、ギリギリ飽きないローテを回す」です。
レベル1、レベル2、レベル3の三段階をご用意しました。レベル2と3は入れ替え可能です。
これは、自炊とかぜんぜんやったことない人向けの記事です。
ホワイトシチューを自作できる人とかはとっくに補助輪がとれてますからこの記事は必要ありません。
味の追求とかそういうヌーベルキュイジーヌをやりたい人はよそに行ってください。
レベル1:
まず、この世には米と炊飯器というものが存在します。
これと水と電気があれば一般に米は炊けます。
米を炊くさいにはとぐという工程があります。
ですが、米には無洗米というものが存在し、これはとぐ必要がありません。
ですので、まず「無洗米」と「炊飯器」を利用可能にしてください。
米を炊く場合、
いまどきの炊飯器にはかまの内側に目盛りがついています。
それを参考に水分を調節します。
ちなみに米の単位は一合、二合……です。計量にはそれが計れるカップが必要です。炊飯器についていますが、なければ100円ショップで米が計れるタイプの「計量カップ」というものを買います。
あなたが男性で、ある程度量が食えるなら、はじめは二合を基本に炊くのがいいと思います。
理由は、一度に炊く量が一合だと、水の量の調整が難しくなりやすく、失敗しやすいからです。
米が炊けたら、つぎに炊くときから好みに合わせて水の量を調整することもできます。PDCAサイクルってやつです。
でも、基本的にはベースの基準を守りましょう。
わずかな水の調節でかなり変わりますから、ちょっと水が足りないだけで芯がでたりします。
米はこだわるとキリがありませんから、ほどほどに習得したら、このレベルはクリアです。
え? おかず?
おかずは全部買って下さい。
都市部なら、さいきんの市販の総菜は優秀です。
自炊で失敗する人は、いきなりおかずのローテを回そうとするから失敗するんです。
お金がなければふりかけとか卵を買いおかずにします。目玉焼きが作れるなら、焼いた目玉焼きをごはんにのせて醤油をかけて食ってみてください。
レベル2:
レベル3:
ここでは、「チャーハン」と「中華風ぞうすい」を習得します。
順序は交換可能です。
ふたつ習得したらレベル3クリア。おめでとう。
あなたは合格です。「自炊できる」と自己主張していきましょう。
さて、
なぜ米の炊き方のあとにこの2種類の料理をもってくるかというと、これらの習得で「余ったごはんのリサイクル」が可能になるからです。
保温しすぎて味が鈍ったライスも、冷蔵したメシも、このふたつのやりかたならあっさり回復です。
「ウェイパー(味覇)」というものと、「ごま油」というものと「万能ネギ」「卵」というものを買います。
また、チャーハンには「フライパン」、ぞうすいには「なべ」がいります。
それから、あたらしいデバイスを追加しましょう。「キッチンバサミ」です。100円ショップで買ってください。
これは、今回は「万能ネギをジョキジョキ切って料理に入れる」という使用法に使います。まな板と包丁よりラクで場所を取りません。武器で言うとクロスボウみたいなものです。
レシピについては詳しく説明しません。
各自ネットで調べれば良いからです。
読んだレシピの、「調味料部分」をウェイパーのみ、「具材部分」を「ネギと卵」に置換して、作業のところだけ読んでやります。これはよくあることです。
完全にレシピどおりやると運用しにくい場合、できる範囲にデチューンしていきます。
レシピを読むさいに留意事項があります。
おおむね世間のレシピは「料理できる人」むけに書かれています。
ですので、しくじるポイントや、言語化しにくい部分、当然の前提などは書かれていません。以下、そこだけ補足します。
要するに、通常のレシピに書かれていないポイントだけ補足していきます。
【両方共通】
・味付けはまずウェイパーで行います。ウェイパーはすでに味のコアができていて、とりあえずおいしくなります。
・卵のカラは入りこんだらとってください
・卵を入れるときはいちど別容器に卵をあけて、カラが入ってないか確認→溶き卵にしてから入れます。
・ネギはキッチンバサミでジョキジョキ切って直入れしてもおおむね問題ないですが、もしネギに土がついてたら洗います。
・放置する場合フタをします
・火をつけたまま部屋から移動しない
・食えなさそうになったらあきらめて撤退(捨てる)
・ごはんの保存はラップをする
【チャーハンの場合】
・テフロンコートのフライパンを推奨
・油を多くしすぎる事故が起こりやすいです。フライパンにまず油を引いてメシを入れ、メシがフライパンにくっつくようならはがしながら追加します。
・いきなり強火にするとメシがくっつきやすいです。
・先に油→ネギ→ウェイパーを入れてフライパンにメシがくっつきにくくする緩衝材にする
・油が多くなりすぎたら卵を追加してごまかしますが、フライパンをナナメにしたときに、しみ出てくるほど多くなりすぎたら、あきらめて撤退です。捨てるかガマンして喰います。
・基本的にネギに火が通ってたら食えるので、あまりこだわらない。
【ぞうすいの場合】
・米は入れる前にざるにあけて洗ってぬめりを取る技法がありますが、マストではありません。
・火を強くすると焦げ付きやすいです。
・適宜かき回します、かき回すときは底部分を持ちあげるようにして、底の加熱されている部分を流動させ、焦げを防ぎます。
・なるべくテフロンコートの鍋を使う、土鍋はなるべく避ける(焦げ付きやすさ)。
・卵は煮立った状態でといたものを入れてかき回すと中華風です。
・水は多少多めの方がいいです。
・吹きこぼれないように初めは鍋のスペースに余裕を持たせる。
・おかきのようなにおいがしたら焦げはじめています。まず火を止めます。
・ごま油は最後に香りづけに軽く回しかけます
以上です。
この3つを習得すると、最短でごはんローテが回せます。
バリエーションは買ったおかずで確保し、余ったごはんはリサイクルします。
まな板なし、包丁なし、専有面積が小さい合理的なローテです。