台東ウェイストランド

台東区は滅亡しました。

飲んでるステロイド剤の副作用に「睾丸萎縮」とあるわけだが……

 にっき

 さっきかいた日記は昨日の分

 

 小説を書くためにステロイド剤で筋肉をつけているわけだが、

 このステロイド剤の副作用として睾丸萎縮の効果がある。

 

 きんたまが縮むのである。

 

 なんておそろしい薬だ!

 

 そのメカニズムは説明すると長くなるからおいておくが、

 とにかく、縮むのはたしからしい。

 医薬品個人レビューサイトのレビューにも

 「睾丸が縮み、乳首が敏感になる副作用が出た」

 とか書いてあった。

 

 うちの使用量は通常の半分であるので、

 今のところ目だって縮んできたとかまではいかない

 でも、ボディビルなどやっていくとそうなるのでは

 

 縮んでも飲むのやめたら戻るらしい(あまり重大な変化でなければ)

 

 きんたまのはなしはここまで。

 

 2ちゃんにぼくの本名とか書かれてるっぽい。

 本当に底意地悪いなあ。

 

 本当に困った事態になってきたらまた回りに相談してどうにかしていくことにする。

 だるい。こんな事をしている人に限って、うまく行かなくなったらまた環境のせいにするんである。

 

 「ツイッターには書けないから2ちゃんに書く」みたいなのがさいきんはでてきているっぽい。もうツイッターは好き勝手に放言を書く場所じゃないみたいだ。

 ツイッターの変化については下記のような文章を書いた。

 

 

 身体が重たいので横になっていたら、めずらしく夢を見た。

 以下、夢の内容。

 

 四階建ての病院で、食い物がないので上の階に食い物をとりにいく。

 仲間はフジキさん(現実に存在する藤木さんとは関係ない)とぼくともうひとり影の薄い人がいる。

 四階しか食い物のゲットが期待できないが、四階には鬼のような看護婦がいて、食い物をあさりにくるのをはばんでいる。

 看護婦に行く手を阻まれていたら、筋骨隆々の俳優が病院内でいちゃもんをつけている。フジキさんはそのマッチョにつかまってしまう。

 このままだとフジキさんがころされるっぽいので何とかしようかなと思ったらぼくも捕まった。マッチョの付き人のサイコパスっぽい男がいる。ホールドアップさせられる。

 片手でもう片方の手をギューッとにぎれと指示される。

 言われたとおりにすると、にぎったほうの手に血管が浮かんでくる。マッチョの付き人は針の長さが20インチぐらいの注射器をとりだし、その浮いてきた血管から採血をしようとする。

 採血は嫌だったので抵抗した。しかし注射器は二本ある。状況が打開できない。マッチョにつかまったフジキさんは死んだニワトリのようになっている。

 もはやフジキさんごとマッチョを爆破するしか手はないのだろうか?

 

 そう思ったところで目が覚めた

 

note.mu

 

 

みんながどんどん本を出していく

 にっき。

 

 きのうはとある物書きの人と会った。

 ツイッター経由で知り合った人だ。

 書籍をだすのはもう確定してるっぽい。

 

 みんながどんどん本を出していく

 いずれ出版記念の会か何か企画したいところですね。

 

 「儲からないですねえ」と言われた。

 そう、儲からないんだよなあ。

 夕方まで遊んでもらって帰る

 

 家に帰ったらガレージに謎のマシーンが追加されていた。

 

 

小説を書くためにステロイド剤で筋肉を増やしている

 にっき。

 小説を書くためにアナボリックステロイドを飲んでいる。

 

 ホルモン剤で筋力を増強するのは過去に何度かやっているが、今回はこれまでより強い薬剤を使った。もちろん個人輸入である。

 とはいえ、ボディビルダーの使用量の半分だ。べつにビルドが目的ではなく、ただ制作のための体力をつけたいだけなので、充分だ。

 

 効果は極めて高い。

 まだ一週間しか使ってないが、見た目がもう違う。

 完全にチートである。まあチートなんだけど。

 

 飲んで数日は空腹がでて眠くなり、それを過ぎたら筋肉が増えた。

 なにもしてないのに握力が右1キロ、左2キロ増している。

 

 気になるのは副作用だ。

 副作用で乳首性感が非常に高まるという報告がある。どういうしくみなんだ。

 

 朝ご飯はししゃもとコーラだった。

 チャーハンを作ろうと思ったが、フライパンが空いてなかった。とりあえずししゃもを食って空けようとしたらチャーハンを食いたくなくなった。

 

 昼には出かけるから、それまで筋トレをしておこう。

 もともと骨格は太いので、バルクアップには向いた体質のようである。

 

 時間が余ったら、小説をプリントしたものに赤ペンを入れたものがあるので、それの打ち込みをするつもり。

 このやり方でないとうまく行かないときがある。フォルカスもこのやり方で書いた。

 どうも、モニタ上だけで書いていると目がすべってくる。全体的に文章がやせてくる気がする。

 たぶん複数箇所を見渡しながら書くせい。

 

 今日は外で友人と会う。

 てきとうにメシという感じ、夕方には切り上げると思う。

にっき

 日記をつけようと思い立った。

 

 日記をつける理由は、

 ・日記をつけると、多少は行動を客観視できて無になってしまうことが減るかなあと思った

 ・どうでもいい文章をかく訓練が必要だと思った

 からだ。

 

 前者については、現在の状況だと本当に一日が無でも平気だからだ。

 べつに平気だから一日ごろ寝していてもかまわないのだけど、さいきん、社会というものが幻覚ではなく本当に実在しているということが理解され、金や社会的地位があるといろいろラクだったり愉快だったりすることがわかったので、あまり無もどうかというのがある。

 

 後者については、自分が「いい文章」「面白い文章」を書きたいという執着がすごく強くあり、その執着が強すぎて文章を書くのが逆にだるくなっているので、プレッシャーを落とす作業が必要になるからだ。

 

 きょうは「千円あげるから何か食い物を作って」と言われたので、食い物を作った。

 何か食べたいものはと訊いたら「鶏のむね肉」という解答だった。

 

 むね肉はもも肉に比べるとぱさつきがあるし、固くなりやすかったり元の味が淡泊だったりして、ももに比べると扱いづらく感じる。

 お、ハードボールがきたな、と思った(本人はそういうつもりはないだろうけど)

 

 とりあえず、ゆでてむしったむね肉+レタス+グリーンオリーブ+ゴマドレッシングでサラダを作った。これは当たりだった。手間も味も日持ちもコストも一定ラインを超えている。定番に組み込んでもいい。

 あとはとり天を作った。こっちは微妙。そば屋のとり天みたいな味を目指したけど。やはり目分量では再現性がない。

 

 人工肉(ベジタリアン向け肉もどきみたいなやつ)を作ろうとしたら、フライ中に爆発した。

 運よく距離がちょっと開いていたけど、直撃してたら顔面大やけどとかもあり得た。

 作ったものは味的には微妙だった。試食中にハウスに置いてある完全食パウダー(これだけで生きられるというやつ)を加工して菓子にすることを思いつく。今度試す。

 

 深川丼の具を作っておいたがいつの間にか無くなっていた。

 誰かが酒のアテにしたっぽい。べつにいいんだけど。味を確認できなかった。

 

 コンロンの執筆者からネームを見せてもらう。

 三本立てバラバラになっていたのを連結することを提案する。

 

 「fallout4」をやる、仲間キャラの緑色をしたバカ(ストロング)の好感度をあげて遊ぶ。

 

 これから作業をやる

巨大ナメクジの運び屋をやって夜中に泣いた話(前編)

 巨大ナメクジの運び屋をやったことがある。

 

 意味がわからないでしょうが、ぼくもわからない。

 

 とりあえず三行で説明を試みる。

 

  虫屋(昆虫採集とかそういうジャンル)の人から、

  世界一巨大なヒルの持ち主の人に渡すための巨大ナメクジを預かって

  マンガ家のイベントに運搬するクエストを頼まれた。

 

 という流れです。

 意味がわかりませんしフィクションっぽいですが、実話です。

 全部実話です。

 

 ことの発端は、虫屋の人からでした。

 

 虫屋さん:「こんど沖縄からでかいナメクジ送るから」

 まくるめ:「ああうん」

 まくるめ:「まあいいけど」

 

 虫屋の人は虫屋なので、よく沖縄とかに採集に行きます。そのさいに、ついでに沖縄ナメクジを採ってきて、沖縄から送るから、それを受けとって、世話して、欲しがってるひとに渡してくれ、という内容の頼み事でした。

 

 まくるめ:「ナメクジ好きなの?」

 虫屋さん:「べつに」

 まくるめ:「巨大ナメクジって、うれるかな?」

 虫屋さん:「ヤフオクとかで3000円とかになるっぽい」

 まくるめ:「すごい」

 

 当時、ぼくはまだ東京に慣れておらず、かなりしんどい時期でした。

 金銭的にも体力的にもじり貧で、とにかく何でも良いから楽めの商売がほしいなーとか思っていました。

 そこにナメクジ一匹三千円です。

 養殖したら儲かるじゃん、と。

 これはサイドビジネスになるかも。と

 

 そんな色気もあったわけで、ぼくはわりと乗り気で沖縄の巨大ナメクジこと

 ヤンバルヤマナメクジ - Google 検索

 を預かることになりました。

 

 ほどなく、イチゴ用のパックに入ったくそでかいナメクジが送られてきました。

 これをとあるヒル愛好家の人に渡すのが今回のクエストでした。

 渡す相手は当時「世界最大のヒルを飼育している人」として一部で話題になっていまして、わたしも某イベントに足を運んでヒルの実物を見たりしていました。

 

 ちなみにその巨大ヒルはもうお亡くなりになりましたが、飼い主の方はインターネットでヒルやナメクジやなんかを販売されるなどご健在です。

 

 ツイッター →巨大ヒルの飼い手の人

 ヒル屋さん →https://leechs.jimdo.com/

 

 さて巨大ナメクジ(5匹)を預かりました。

 預かったは良いけれど、飼い方はわかりません。

 とにかく乾かさなきゃ大丈夫!

 ってことだったので毎日シュッシュッと霧を吹いて湿度を保ったりしました。

 

 ナメクジはぜんぜん動きませんでしたが、思いのほか元気でした。

 気圧や光に影響されるのか、動くときは五匹ともいっせいに動きました。

 プラスチックの水槽の底にそろってべっちょり張りついていたり、

 水槽の天井にそろってべっちょり張りついていたり……。

 

 なんていうか、マシーンっぽいんですよ。動きが。

 気圧とか光を変数にしてただ機械的に動いてるような感じ。

 意志みたいなものはぜんぜん感じられない。

 

 さて、問題はエサでした。

 ナメクジは植物食ですから、はじめは植物性のエサと言うことで、ウサギ用の棒状のエサをあげたりしていました。

 これは食べました。

 ナメクジたちは、とくにふやけてきた部分をこのんでもりもり食いました。

 でかいから食う量も多い。

 ふんもね……。

 虫屋さんとの会話が思い出されてきます。

 

 まくるめ:「こういうのってさあ、未知の寄生虫とかいそうだよね」

 虫屋さん:「ああうん、いるかもしれない」

 まくるめ:「離島の寄生虫とか、まだ発見されてないのいそうだしね」

 虫屋さん:「最初の感染者になるかも!」

 

 こええ。

 未知の寄生虫ちょう怖い。

 毎日手をこまめに洗って、気をつけました。

 

 

2070年 台東区

 かつての今、東京都23区のあいだはそれぞれ自由に行き来できました。


 中野区と新宿区のあいだに巨大なバリケードが作られてもいなかったし、荒川区民が台東区民を襲撃することも、目黒区のお金持ちエリアのレーザー防衛システムが常時起動していることもありませんでした。  東京都の23区は、まだ、別々の都市国家ではなかったのです。  あの日。  東京都の23区がすべて独立宣言をして都市国家となり、ほかの区すべてに同時に宣戦布告したあの日。  東京のすべてが変わってしまったのです。
 2070年になぜあんなことが起こったのか、わかるものはいません。  すべての都民の幸福を最大化するはずの都の中央システムが、なぜ人間に反旗を翻したのか。  23の行政区それぞれを司るサブシステムが、なぜその狂った量子コンピュータの決定を承認したのか。  今となっては、いや、当時ですら、わかりませんでした。  社会の運営というものが人間の手を離れて、久しかったものですから。  旧世界の社会は、あまりにも複雑化しすぎていて、その全体像を把握することは、とっくに人間には不可能になっていたのですから。
 それぞれの区が独立し、野蛮な戦いが宣言された当初、人びとは戸惑いました。  彼らはシステムの要求に逆らい、ほかの区域の住民と戦うことを拒否しました。  しかし、通信が、食料が、電気が、水が、つまり都市生活者が当たり前だと思っていたものが、ひとつひとつ断たれるたびに、その拒絶の声は弱まり、別の何かがそれに置き換わっていったのです。
 人びとは、何を捨てて何を残すか選ばねばなりませんでした。
 いろいろな人がいました。  システムにしたがい、ほかの区の住人を襲撃するもの。  何もかも捨てて逃げ出すもの。  単独で、あるいは信頼できる少数のものと組んで、盗みや略奪を働くもの。  絶望して死を選ぶもの。  かつての幻影にしがみつくもの。  コンピュータを神とあがめて救われようとするもの。  あらゆる野蛮の類型が、そこにありました。
 ばらばらになってしまったわたしたちは、自分たちと自分たちでないものを区別する必要がありました。  似たものどうしで寄り集まるか、少なくとも、信頼できないもののそばで寝ることを避けなければなりませんでした。  リーダーを選ぶにせよ、あるいは別のやり方でリーダーが必要なくなるようにするにせよ。力を合わせるにせよ、お互いに害をなさない協定にとどめるにせよ。  だれが仲間でだれがそうでないか決める必要がありました。  だれが同族かすぐ判別できるように、ある人びとは同じ服を身につけました。べつの人びとは独自の身振りを考えました。ある人びとは顔にペイントを塗りました。
 そうやって、自分たちとそうでないものを分けていったのです。  のちにトライバル、あるいは単に部族と呼ばれる中間社会の始まりです。
 ただの衰退?  そういえばそうなるでしょう。  ですが、システムがわれわれに未来を、人間性を、社会性を、帰属意識を、あるいは単に生活資源を供給できなくなったとき。  人びとは部族をつくり、自分たちでそれを供給しようとしたのです。